花粉成分含んだコメ食べると花粉症が緩和 慈恵医科大

花粉成分含んだコメ毎日食べると花粉症が緩和  慈恵医科大

スギ花粉症の成分を含ませたコメを毎日食べると、花粉症を起こす体の免疫反応が抑えられたとする研究結果を、東京慈恵会医科大などがまとめた。免疫細胞が少しずつ花粉に慣れ、花粉を”異物”と認識しなくなった可能性があるという。

研究チームは、コメから抽出した成分を薬として実用化することを目指している。このコメは農業生物資源研究所や日本製紙、サタケが遺伝子組み換え技術を使って開発した「花粉症緩和米」。花粉症患者30人を解消に効果を調べた。この結果、緩和米80㌘を毎日食べた人は、花粉の飛散が始まってもスギ花粉に反応する免疫細胞がほとんど増えなかったのに対し、普通のコメを食べた人は研究開始時に比べ3~4倍に増えていた。また、緩和米を食べた人に副作用はとくになかった。

加熱卵白がノロウイルスに有効 キューピーなど

加熱卵白がノロウイルスに有効 キューピーなど

キューピーは東京海洋大と共同で、鶏卵の卵白に含まれるたんぱく質を加熱すると、食中毒を引き起こすノロウイルスを不活性化する機能が得られることを実験で突き止めた。たんぱく質の作用でウイルスの遺伝子を包み込む殻が破壊されるという。消毒用スプレーなどとして来年度中の実用化を目指す。研究チームはヒトのノロウイルスの代替となるマウスのノロウイルスを使い実験した。

すべてのナシ品種を結実 自家和合性苗木育成 農研機構

すべてのナシ品種を結実 自家和合性苗木育成 農研機構

農研機構果樹研究所は、すべてのナシ品種を結実させる花粉をつくる二ホンナシ系統を作出した。ガンマ線を照射した「幸水」ナシから取った花粉を無照射の「幸水」ナシに授粉して、自分の花粉だけで受精できる自家和合性の苗木を育成した。一般のナシは自分の花粉では実がならないため人の手を介して人口授粉する必要があり、作業労働が重荷になっている。この苗木の系統を交雑に用いることで、自家和合性のナシや授粉専用の花粉を生産する専用ナシを育成できるとしている。

土壌の湿潤度を遠隔監視 大起理化工業が測定器開発

土壌の湿潤度を遠隔監視 大起理化工業が測定器開発

大起理化工業(埼玉県鴻巣市)は、土壌の湿潤度を遠隔監視するための無線機能を搭載したコンパクト測定器「オールインワンテンシオメータ」を開発した。無線方式はブルートゥースとジグビー対応式で2機種に分かれ、ジグビー式は別途用意した太陽光パネル搭載の基地局を通じたインターネット接続による監視が可能。基地局へは最大で20台の同湿潤計を接続できる。2015年6月の発売予定で、価格は湿潤計1台で7万円(税抜き)から。初年度1000台の販売を見込む。基地局の価格は100万円を予定。農業での土壌湿潤度や鶏舎地における土砂崩れ危険度の監視などに利用する。

農研機構 土壌病害に強い台木用トウガラシ新品種を育成

農研機構 土壌病害に強い台木用トウガラシ新品種を育成

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は、土壌病害に高い抵抗性を持つ台木用トウガラシ新品種「L 4台パワー」「台ちから」を育成した。L4台パワーはパプリカ、台ちからは酒の肴(さかな)に使われる甘長トウガラシの接ぎ木苗に主に用いる。ピーマンやトウガラシ栽培では青枯れ病や、土壌伝染で枯死する疫病の発生が問題になっている。台木用の新品種を使えば接ぎ木栽培の苗を安定生産でき、パプリカや甘長トウガラシの国産化率向上につながるとしている。